いささか困惑しているのですが、昨日の勤務中、右側の靴の踵パーツが外れてしまいました。
順を追ってお話ししましょう。
昨年3月に当該靴を購入。ありふれた靴です。
高級か否かと問われれば「否」。庶民的なお値段で購入しました。
仕事上、脚を酷使するのでフットワークを妨げられないような柔軟さと 久しく使える堅牢さをショップスタッフに求めたのですが、大外れでした。
大げさな物言いではなく、30数年間運用してきた歴代の革靴の中で、ここまでボロッちく損壊したのは初めてです。
私は健康のため 少年時代にお世話になって柔術整体師の先生の教えを守って踵から地面に着地することが癖になっています。
そのため踵パーツの損耗が著しいことは確かなのですが 今回は構造上の致命的な欠陥があったようです。
踵の外皮が薄く、中が中空(ワッフル状)になっていたのです。
(写真1)
踵を修理するために「地ならし」をした跡が一応は見えますね。
踵部分はワッフル状になっています。外皮が裂けて、小石が入り込んだのでしょう 歩くたびに「カランコロン」と ゲゲゲの鬼太郎のEDもかくやというような音がしていました。
我慢して運用していたのですが、今度は靴の甲の部分を装飾するパーツの縫製がほどけてしまった。
たまらず近隣の修理屋に持ち込みました。
この修理屋さんは私の幼なじみの父親。幼少期にあまり接したことはないのですが、それでも「近所のよしみ」ということもあって、商業施設にありがちな「靴の修理コーナー/合鍵コーナー」ではなく、おじさんの所に持ち込んだ次第。
修理に当たって「(縫製部分だけでなく)すり減った踵も治してやる!」ということだったので任せることにしました。
ときは1月8日頃だったと記憶しています。
私の業務が忙しく 修理が済んだ靴「ではない」、リタイヤさせるつもりだった靴を引っ張り出して数日間勤務を続けていました。
少々時間が空いた1月19日。修理が済んだ「はずの」靴を履いて出勤…しようと思いきや、自宅最寄り駅まで足を運んだところで「踵が」「ズレ始めた」。
「まさかいい加減な仕事などしてはおるまい」と信じ、踵を強く踏みつけながら出勤…したまではよかったが、なんと踵パーツが「外れてしまいました」。
その後の営みの一部は個人情報となるので割愛しますが、要するに「再修理」を依頼することになりました。
数日後 再修理を終えた靴を受け取りに行ったときのお話です。
…
件(くだん)のおじさんは「耳が遠い」とのことで、呼び鈴をならそうが「すみませーん!」と声を上げようが全く気づいてくれない。仕事の取り次ぎは奥様がやっているとの由。
まぁ、店先(作業場)で馬鹿面をして待っているわけにも行かなかったので、店先の反対側にある「お住まい」の呼び鈴を鳴らしました。
…突然玄関の引き戸が勢いよく開いたと思いきや
「なんだ貴様ぁっ!俺は(耳が)きこえないんだっ!(家族/配偶者が)いないのになんで来たんだぁっ!」と怒鳴りつけてくる。
いやはや呆れました。
近所のよしみ/幼なじみの親御さんと云うことで仕事をあげたにもかかわらず「失敗作」をよこしてくる。再度の仕事を依頼し、成果を受け取りに行けば罵倒で歓迎してくる。
…ふざけんなよ…私も怒鳴ってやりましたよ。
「こないだ修理に出した靴があるだろうがっ!そいつを受け取りにきたんだぁっ!」…お隣が派出所だというのに いい大人の男が怒鳴り合い。
私が一喝したら、態度が急変。揉み手で修理が済んだ(と、思われていた)靴を返してきました。
日付はおぼえていませんが1月下旬に「再修理品」を受理。2月13日までほぼ毎日運用していたのですが とうとう昨日「再びの崩壊」。
二重の意味で呆れてしまいました。
まずは
「運用を始めてから10ヶ月と経たない段階で縫製がほつれ始めたこと」そして
「修理技術のお粗末さ」です。
…修理に出して縫製を繕ってもらおうが 土台(靴そのもの)が脆弱であるのなら仕方がない。
昨日はさらに「縫製のほつれ」の範囲が拡大したため もう修理をすることも 当該靴を購入したショップの利用もやめようと思います。
繰り返します。
中学生の頃から革靴は履いていますが、これほど脆い商品、ひどい修理工(笑)に出会うとは思っていませんでした。
(写真2)
踵パーツを釘状のもので固定しようとしたのでしょう。ところが「写真1」をご笑覧いただくと分かりますが、釘が「ワッフルの枠部分」に突き刺さった形跡はありません。
つまり「接着剤だけで」修理がなされたと云うことです。やむを得ないので、当該靴を購入前に愛用していた
eccoの靴を新規で購入し、運用していこうと思っています。
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