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何年か経てば、また別バージョンのボックスがリリースされるんでしょうね

こういう切り口で「ボトムズネタ」に触れることになる日が来るとは思ってもいませんでした…は言い過ぎで、多少の懸念は抱いていました。

装甲騎兵ボトムズに対する思い入れは人一倍あります(私がトップだとか、唯一無二、随一、と云っているわけではありません)。

高校1年(1983年)で郷田ほづみさんにファンレターを贈り、サインを頂き、ギルガメス文字をマスターし、プラモデルを作り、ダイキャストモデルを購入し、サントラ&The MUSIC of VOTOMS をそろえた。
ビデオデッキがない時代にリリースされたビデオソフトを購入するほどの財力もなく 忸怩たる思いで「ザ・ラストレッドショルダー」の試写会に臨み、大画面に映写された「回るターレット」を観て感激のあまり失禁しかけた。

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レッドショルダーのドッグタグが欲しくて(当時を以てもまだ)ビデオデッキがないのに「ビッグバトル」のビデオソフト購入。

「野望のルーツ」試写会に参加し、高橋良輔監督に「質問」するも回答を保留され、22年後の「ボトムズナイト」で再度質問して漸く回答を得る。

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1991年には「どんな商品が欲しいですか」というWAVE-PXのアンケートに「アーマーマグナム」と回答。まさかと思いましたが「実現」させてしまいました。

話が前後しますが郷田ほづみさんとは2008年12月21日に阿佐ヶ谷で「25年越しの初対面」を果たす。

さらに話が前後しますがLD-BOX(テレビシリーズ&OVA(当時分))も購入したし、(22周年の時の)DVD-BOXも購入しました。

赫奕たる異端、孤影再び、幻影篇、ペールゼン・ファイルズ…すべて購入・視聴しました(メロウリンクはレンタルです。認めないわけではないのですが キリコの出ないボトムズに食指は動きませんでした)。



ただ、時間が経つにつれて、見方、というのは変わってくるものですよ(自分でも意外なのですが)。

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巷間云われているほどにボトムズは「リアル」なのか。
ええ、ATはリアルな作りに見えますね。いまだにそう感じていますし サントラの特典ポスターの画像を見るだに、当時の「ときめき」は思い出せます…し、限りなく当時と同じ心境に戻れます。

他方、設定はどうだったのでしょうか。
私の好きな男性アニメキャラの常に先頭を走っているキリコ・キュービィですが、彼のどこに惹かれたのかと云えば「名もなくありふれた 組織の最底辺を這いつくばり、組織に捨てられた男が徒手空拳に近い状態で危難を切り抜け、唯一の特技であるATの操縦を以て外敵を排除し、謎を追う」姿にあったのだと思っています。多くのフリークがそうであるように、私も「クメン編」ではまりました。
実際にはウド編最終話「脱出」に登場した「雪のように振ってくる情報部のスコープドッグの群れ」に心を奪われたんですけれどもね。

ところが…まぁ あくまでもリアルに見えても究極の所はリアルではない。テレビシリーズの終盤&時系列的にテレビシリーズよりもあとの物語になると 都合が悪くなれば古代クエントのテクノロジーが発動して「赤子の声」と「蒼白い光」に守られて瞬間移動してしまう。

徒手空拳(実際にはアーマーマグナムやATを使っていますが)で巨大な権力・組織に立ち向かっていたはずのキリコが 実は生存・回復を永久保証されている亜超人だと判明してしまう。

ヒーローに憧れている、という側面では安心して観ることが出来る反面
組織に抗って戦う(もと)兵士を応援したい、という側面ではすこぶるつまらない、応援のしがいのないキャラクターの側面を帯びてしまった。

時系列はさておき、制作された時代が新しくなるにつれて「リアル」でない側面が強調されてしまう主人公。

時代は流れ
シャア・アズナブルと云えば「3倍」「赤い」
エヴァンゲリオンと云えば「逃げちゃ駄目だ」「サービスサービス」「笑えばいいと…」
と同じ立ち位置には
「むせる」「コーヒーは苦い」が鎮座している。

アイコンとしては便利かも知れませんが、それでボトムズを過不足なく語り合えるのでしょうか。

そういうアイコンでない何かを探して、一(いち)最低野郎としての巡礼をするのだろうなと、漠然と自覚はしています。

今般「BD-BOX」がリリースされるとの報に触れ、「やっちまったな、バンダイ」と 反射的に嘆息しました。
別に買えないわけではない(幸い自由になるお金はそれくらいならあります)。
けれども「今までが今まで」です。数年経てば 別バージョン、具体的には大河原先生の別のイラストがスリーブを飾り、別バージョンの模型がオマケにつくような商品が現れるでしょう。BDが廃れて別の映像記録媒体が幅を利かせるようになれば「それ」も出るでしょう。

まるで「血を吐きながら続ける 悲しいマラソン」の様相です。

バンダイやマックスファクトリーがそろそろ新手の模型を発信する準備にも取りかかっているのでしょうね。


かつて亜久竜夫(タイガーマスク二世の主人公)がこう言っていました「素晴らしい女性と、愛する女性は違うと思うんだ」。

なんのこっちゃ、と当時は困惑していましたが じわりじわりと感じ取れるようになってきました。

「装甲騎兵ボトムズ」は「愛すべき作品」ではあるのですが「素晴らしい作品」ではないのかも知れません。

それはテレビ作品で終わらせておけば「まぁ、こんな終わり方もありだよな」だったものを蒸し返し、主人公のプロットすら変えてしまったことに象徴されているでしょう。

「銀河漂流バイファム」の挿入歌(最終回のED)に「君はス・テ・キ」という歌曲があります。
「大人の古い おとぎ話は 色あせた アルバムのようなもの あのときの トキメキを 確かに思い出せるけど 今はもう感じることは出来ない」

当時も今も 記憶力抜群と自覚しています。「そんなことあるかい!いつでも感じることは出来るさ!」そう明言していた私の主張を揺るがしているのが、こともあろうに最も愛したアニメ作品の存在であると云うことに 寂しさを感じています。

若い頃に抱いたトキメキは 年老いてきた私自身(と、云う名のキリコ)によって破壊されていくのかも知れない…

 

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