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あるタレントさんの結婚に際して

1999年結成、2003年にインディーズ・デビュー、2006年にメジャー・デビューを果たした音楽グループ(cf:Wikipedia)の女性ボーカルが結婚したそうです。
私はこのグループに さしたる興味は抱いていなかったのですが、甥とカラオケに行くたびに、甥が持ち歌の一つとして必ず彼らの楽曲を「ご本人映像」で唄っていたので「ああ、こういうチームが居るんだな」くらいには認知していました。

今般女性ボーカルの結婚にあたり わたしが利用しているSNSが少し賑わっていたので一筆啓上したくなりました。

SNS内で当該ボーカルとの結婚願望を公言し続け、今回の報に触れてご本人は落胆し、一部のユーザーは彼(男性だと思います)を揶揄している。
プロフィールを拝見したところ、当該ボーカルへの愛情というか、思いの密度にちょっと息をのんだくらいです。

背後の人柄は知る由もないですが、文章力は人並み以上と感じられました。

私は当該ユーザーさんと今まで接点がありませんし、今後もご本人さんが負担に感じるようであれば、友人・知己の契りを能動的に結ぶつもりもありません。
また 本稿を以て、当該ユーザーさんへのアドバイスにするつもりもありません。

「そういや、自分にもそんな時があったよな」
と感じた程度。
コロナと熱中症 ふたつの警報・警告・警戒を促すフラグが立ち、私自身 父を失った直後の新盆のために自宅で過ごしているため なんとなく駄文を起稿してみたくなった次第。

私は少年時代、掛け値無しの少年時代、6歳年上の女性声優と結婚したい、否、結婚できて当たり前と考えていました。
ご迷惑がかかるといけないので お名前は伏せます。

1983年の8月半ば(もうじきですね)、とあるロボットアニメの準レギュラー(完璧なヒロインとは呼びがたい)の「中の人」としてデビュー。
前後してアニメフリーク向けのラジオ番組のパーソナリティーに着任。
今で云う「二次元萌え」をしてしまった私は、そのまま「中の人」に興味を抱いてファンレター…ではなく ラジオ番組への投稿をしました。

程なくして「サインとお礼のメッセージ」が書き込まれたはがきが送られてきました。
誤解して欲しくないのですが、往復はがきを送って返信を促したのではなく、ご本人が(スタッフを使役したかはさておき)はがきを手配して、私に礼状を送ってくれました。
そういう「投稿→礼状の返信」というのが数回にわたって営まれ、当時高校生だった私は 天にも昇る気持ちに包まれました。

高校生というか 思春期というのは、周囲に背を向けたり「お前達には分かるまい」な世界を構築して(物理的ではなく、心理的に)殻に閉じこもりやすい時期。自分の世界に閉じこもることが「格好良い」と勘違いしやすい季節。

自分が視聴しているアニメに登場する“美少女”の声を当てており
自身も人並み以上の見目形の女性声優とお近づきになった(と、勘違いしていた)。

これに
思春期
同世代の同性との 無意味な軋轢
親家族・年長者に対する理由無き反抗
が加われば あとは“堕ちてゆく”のみ。

1984年結成のファンクラブでは積極的に活動し ~イベントに参加するのではなく、イベントを企画したり会報・会員証を印刷発行したり~ 既に認知されている「顔と名前」をさらに売り込み 自分がいかに当該声優にとって有益な人間であるのかをアピールすることに必死でした。
幸い(?)勉学にもいそしむ程度の分別はあったので 学業成績は落ちるどころか上昇を続け、親にも文句を言わせない環境を作って活動を続けました。

得たものは
名前を覚えて貰ったという優越感・陶酔感
日々の学業成績まで憶えて貰っていたという優越感・陶酔感
雑誌「ジ・アニメ」に写り込んだ写真の中で間違いなく使っていたイヤリング
お手製の栞
ラジオ番組のノベルティ
数えるのが面倒くさいほどのサイン
当時は貴重だったオフィシャルな「生写真」
撮影する度に自分の表情が決まらなかった「ツーショット写真」
など…

別に将来について語り合ったわけではありません。
アニメに出演したら/新しい歌曲をリリースしたら 感想を書いた手紙を送る。
ファンクラブ活動で「目立つ」。

それで結婚できるものだと思っていました。

ええ、お子様でしたね(^_^;)

冷静になって周囲を見渡せば、自分の立ち位置などすぐに分かったであろうに。
ファンクラブの会員数は400名を超えていたと記憶しています。
つまり「自分みたいな奴」が400名もいるのに 結婚できると勝手に思い込んでいました。

1986年の秋、当該声優から「結婚(&引退)」をカミングアウトされました。
時期をずらして知らされた“お相手”は、高校時代の同級生との由。

要するに、デビュー当時から 私が手紙を送る前から/返事を貰う前から「決まっていた」と(笑

その後 周囲(仲間)の動きはめまぐるしかったですね。
当該声優“でない”タレントさんに“亡命”することに皆が躍起。

ファンクラブの会長や 私よりも押しが強かった、男性として魅力的だった(笑)仲間も他の女性タレントさんへの亡命に必死。

憶えている限りで
おニャン子クラブの誰某
本田美奈子
後藤久美子
南野陽子


私も近似の行動をとりましたが、不幸中の幸い(?)私は女性タレントではなくプロレス(当時 新日本プロレスのリング上では格闘技色の強いスタイルのレスラーが体制 ~アントニオ猪木さんなど~ に反旗を翻したり、世代交代を要求したり…)に傾倒していたので露骨な亡命はしなかったような気がします…が、暫定ヒロインは「南野陽子さん」ということにしておきました。

ファンクラブ内での裏切り行為にも遭いました。要するに派閥争いですね。絶対に知っておくべき情報を故意に隠蔽されたこともあります。
また、私はファンクラブの「幹部」でしたが 奸計にはまり(笑)最後の最後で「降格」させられました。
だから当初は自分が勝手に「仲間だ」と思っていた相手であっても 30年近く経った今でも 赦していない人間がいます。会長とかね…

話が前後しますが 当該声優の結婚が開示されてから4ヶ月くらいは 心理的な起伏に悩まされましたね。
私も子供ではありませんでした。
赤ちゃんがコウノトリに運ばれてくるなんて考えているような訳などなくて、結婚したら(当時の男女間の貞操観念では「結婚したら」でしょうね)どんな行為をするのか。
知らないわけがない。裸になって 肌を重ね、性器を絡める…そんなこと 実戦は未経験とはいっても知識(痴識?)としては豊富な年頃ですからね。

そういう 自分ではどうしようもない懊悩から逃れるために「あれか これか」とアイドルタレントさんのつまみ食いのような行為もしました(あ、メインはプロレス観戦でしたので 雑誌をチェックしたり、音楽ディスクを買ったり、大して熱心でもないのにファンクラブに入ったり、といった程度です)。

結果的にどうやって傷を癒やしたのかというと
当該女性声優さんが勝手に不義理を働いてくれた、という一言に尽きるでしょうか。

「結婚したら夫の妻と声優の掛け持ちは出来ない。だから引退します」
と公言していたはずでしたが、3年と経たぬうちに現場復帰。
いろいろ理屈はつけられるでしょう。けれども「引退」を信じて(?) 注ぎ込んだエネルギーのむなしさを感じて「しらけて」しまいました。

その後も当該声優は“お仕事”を継続。幼児番組にも出演しているため、職場では親子ほど年齢差のある同僚との話材に使っています。

相変わらずのブリブリぶり(笑)。
還暦に手が届いているのに“それ”なのですね。
後発の 若くて スキルも意識も高くて 見目形も高水準な方は星の数ほど居るというのに…

再会するとき、どういう顔で会うのだろう どういう声をかけ合うのだろう… そう考えることもあります。

好きで好きで仕方が無かった/嫌いで嫌いでぶっ飛ばしたかった 中学校時代の同級生の影が薄れ 日頃通勤で使っている最寄り駅の改札ですれ違うこともないのに あるとき突然街で鉢合わせになり「よぉ、元気だった?まだこの町に住んでいたんだ…お互い生活リズムが違うと会わなくなっちゃうよな」なんて言葉を交わして そのとき一番大切にせねばならない日常に溶け込んでしまうのかも知れないですね。


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