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今更ながら「タイガーマスクW」「伊達直人運動」を真面目に考えてみる(ことにしました)

毎年この時期になると「伊達直人」「伊達直人運動」「関東豪学連総長・伊達臣人」の名前・活字が世間とネットを賑わす。

まず最初に排除しておくのは「関東豪学連総長・伊達臣人」。
私自身「魁!!男塾」はジャンプコミックスとして全巻を持っている。けれども伊達は最もつまらないキャラクターの一人(そのほかは現在見当たらないが、お情けで「最もつまらないキャラクターの【一人】とした)。
彼が登場すれば勝利フラグ確定。口汚く相手を挑発し、華麗(?)な槍さばきで相手を翻弄。苦戦していると見せかけて、実のところ余裕綽々で勝利している。
戦いのさなか、対戦相手が悲しい境遇を吐露すれば、自分も近似乃至それ以上の辛い/苦しい経験をしてきたと告白して相手に「感謝させてしまう」。
そして彼が週刊少年ジャンプ誌上で活躍しているエピソードとほぼ連動して「人気投票」が開催され、ハロー効果を受けた読者は伊達に投票をしてしまう。
私は毎回「影慶」に投票し、一度は賞品の「男塾塾生バッヂ」を頂いた。
作者が描きやすかった(作者贔屓だった)のかは知るよしもないが、そんなわけで私は伊達臣人を「応援のしがいのないキャラクター」と位置づけている。

これにて元・関東豪学連総長の排除はおしまい。

さて、以前に「タイガーマスクW(たいがーますくだぶる)」というアニメが放送されていた。
私は(こともあろうに)全話録画してしまった。
昭和44年頃にテレビ放送されていたアニメ「タイガーマスク」の正当な(?)続編として制作された作品との触れ込みだった。25%は(現実の)新日本プロレスに5人目の虎戦士をデビューさせること、残る25%はオカダ・カズチカ選手の恋人への雇用創出の意味合いもあったのだろうと考えると、少々イラッとしないでもなかったが、「元祖(初代)」の設定や、馴染みのあるレスラーの二代目・三代目が登場していたので結果として最後まで視聴してしまった。

結論:面白かった(です)。

欲を言えば、行方不明になっている伊達直人さんが何らかの形で関与して欲しかった…と、当時は思っていたものの、今になって「この年齢(私は50歳を過ぎています)になってもなお、伊達直人を理解していなかったのか」と自己嫌悪に陥った。

直人兄さんと、直人兄さんを演じた富山敬さんは「イコールな存在」ではない。
けれども富山さんご自身が かつて(1980年夏)、息子さんには伊達直人/タイガーマスクのような、優しい人に育って欲しいと明言していた。これは私自身が耳にしていた。
そしてこれは伝え聞いたところだが、生前の富山さんはいわゆる声優学校の先生のような職は固辞されていたという。

曰く
「人に教えられるほどの人間ではない」

…富山さん自身がどう思っていたかを突き止めることは今となっては不可能だが、富山さんの人柄というのは直人兄さんに、もしかするとニアリーだったのかも知れない、それは私自身の「好き補正」なしに そう思えてきた…のが、つい最近。

だとすると…「タイガーマスクW」なるアニメを作った人々は、私が非難・酷評するなど恐れ多いくらいに「伊達直人」を理解していたのではないか。

直人兄さんが「タイガーマスクW」の世界に現れて、一体何をするのだろう。
乳房が垂れ、白髪交じりになったルリ子さんを抱擁するのか
中年の域に達した健太くんや 初老と言っても問題のない高岡拳太郎に説教をするのか
シングルマザーになった高岡洋子に優しい言葉をかけるのか
東ナオトにプロレスのレクチャーをするのか

どれも「想像できない」。

直人兄さんは、偉そうに…偉そうでなくても、後進や 大人になった「ちびっ子ハウスのこどもたち」にアドバイスをするような人物には思えない。
そんな「おごった」行為を直人兄さんはしないだろう、そんな風に思えてきた。

…放送当時、あれこれぶー垂れて視聴してきた「タイガーマスクW」だけれども そういう捉え方をすれば、直人兄さん不在での物語の構築というのは「実によく、伊達直人さんの人柄を捉えた証左」だと思えてきた。

そんな訳で 近々改めて「W」を見返してみようと思った次第。

さて…

ニュースでは
「伊達直人と仲間たち」と名乗り、図書券を寄付し続けていた幼稚園の園長さんが【名乗り出た】との由。

名乗り出た時点で「伊達直人」を名乗る資格はないと思っている。
また「仲間たち」などと 暢気なネーミングをしていること自体、伊達直人を的確に捉えているとは思えない。たしかに大門や高岡と言った支援者のような存在はいたものの、ささやかなプレゼントを施したらば 一人コートの襟を立て、背中を丸めてひっそりと立ち去っていくのが伊達直人だと思っている。

かつて仮面ライダーゾルダ/北岡秀一が「英雄ってのはさ、英雄になろうと思った瞬間、英雄失格なのよ。おまえ、いきなりアウトってわけ」と発言していたが、正鵠を射ている。
「正体を明かした瞬間、伊達直人失格」である。




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