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女性専用車両と、痴漢冤罪問題(女性観 ~第二期~ その1)

女性専用車両がデビューして久しいですね。
またそれに先立つ「女性の時代」「女性の社会進出」というフレーズが闊歩して久しいですよね。もう四半世紀以上になりますか。

実体験の場としては、私が社会に出て間もなく「男女雇用機会均等法」が幅を利かせてきました。
法整備された時期について論じているのではなく、それが生活の中で「声高に叫ばれ始めました」と云っているのです。
女性が社会進出することに何ら含むところはないのですが、それに伴う弊害として「痴漢」の問題がクローズアップされるようになりました。

痴漢という言葉は、小学校2年生で覚えました。「えっちな悪戯をするひと」程度にしか認知していなかったのですが、大人になり、ここまで頭の痛い、世間の男性を萎縮させるテーマになるとは思ってもいませんでした。

私は健康な男性ですが この年になってしまうと女性の裸を見ても「アーマーマグナム」は起動しません。起動しないというのは「老い」ですとか「心因性の弊害」「男性の更年期障害」を理由としている、という意味ではなく、経験が豊富になってしまい(笑)多少の刺激では、おいそれと起動しない、ということです。
お陰さまで毎朝「アーマーマグナム」の起動は確認できます。

さて昨今、電車内における
★痴漢
★痴漢冤罪
が断続的に話題となり、その話が発端乃至遠因となって女性専用車両なるものまで産まれてしまいました。
私は当該車両の存立及び運用を耳目にして、鉄道会社の偏った視座を感じています。そしてこのチグハグしたシステムを受容してしまった社会もどうかしているのではないかと思っています。

Chikan150606

こちら(上の画像)をご覧ください。
どこまで(どの地域まで)浸透しているのか、知る由もありませんが、私の生活圏…首都圏の鉄道各社の構内で見ることのでき“た”痴漢撲滅のためのポスター…のようです。

少々クラシカルなデザインが鼻につきますね(笑) 私の少年時代“よりも少し上の世代”の方が親しんだ漫画のタッチを髣髴させます。

★「痴漢が犯罪」
★「みんなの勇気と声で云々」

とありますね。

ところで
痴漢が犯罪であることを知らないで、公共の交通機関を利用している人はどれだけいるのでしょうか?
私などは小学校2年生で痴漢という単語は知りえたわけですし、それが「悪戯の範疇を越えて、社会から受容されない行為だ」ということも小学校の高学年にでもなれば 誰でも理解しているのではないでしょうか?今さら感満載のポスターですよね(笑)

私はこのポスターの、物理的でない薄っぺらさと、社会のいびつさに嫌悪感を抱いています。

善良な市民は痴漢を悪事だと理解しています。それが“犯罪”と認知するか否かについては温度差があると思いますが、中等教育乃至高等教育が終了する頃には“シャレにならない悪事”だということは知識として浸透しているでしょう。
そして痴漢行為の被害者は、勇気があろうがなかろうが、訴えて然るべきであることも理解している筈です。実際に訴えるか否かは個人の資質によるものであり、勧誘・過度な奨励と曲解されるようなアプローチは無用だと考えています。勧誘・奨励は個人の資質に訴えかけづらい。強制しない限りはね。そう思っています。

別に被害者に“訴える勇気がない”ことを咎めたり、気弱な被害者に襲い掛かった痴漢を擁護したりするわけではないのですが、わざわざ、いまさらポスターで啓蒙するような事柄なのでしょうか、ということを申し上げているのです。

「痴漢は犯罪」
そんなことは善良な市民は理解・認知しており、不幸にして痴漢に遭遇した方も「被害に遭えば被害届を出すものだ」くらいは頭では理解できるのではないでしょうか。にもかかわらず少なくないであろう広告宣伝費を介してこのような“分かりきったことを連呼するような、いささか無駄だとも思える”媒体を発信するのは徒労と近似であり、悪戯に「生き辛い」環境を助長しているのではないかと思います。

フランス皇帝ナポレオンの言葉というと「余の辞書に不可能の…」が一般的なようですね。
彼の発信の中には次のような言葉もあります。

~有能の士はどんな足枷をはめられていようとも飛躍する~

酷い云い方ですが、どれだけ「それは犯罪ですよ」と言っていても、痴漢を絶滅させることはできない。痴漢をしたがる憂悩(有能ではない)の士は、どんな足枷をはめられていようとも痴漢をしてしまうでしょう。対処療法的に捕縛し、検挙(ですか?)することを繰り返すしかない。
巷で「喫煙してはいけません」とポスターを貼付乃至標識をペイントしようとも、そのそばで紫煙をぷかぷかしている悪童は絶滅しないではないですか。
やっても無駄なことに対して、よくぞここまで広告費をかけることができるものだと呆れています。

痴漢と表裏一体の話題として、痴漢冤罪の問題がありますね。

私は件のポスターを発信するのであれば、それと併せて痴漢冤罪を牽制する発信もなされなければアンバランスなのではないかと思っています。
かつて私は新宿駅を起点とし、八王子方面に軌道をもっている鉄道会社の車両に乗って通勤していました。その沿線で起きた「痴漢冤罪事件」の一つが小説となり、映像化されたことは おぼろげにであっても世間は浸透しているものと思っています(認知していない人を、怠惰だと責めるつもりはありません)。
私は「絶対に痴漢をしない」ではなく「絶対に痴漢冤罪のターゲットにならない」ことを目標にして通勤していました。
真夏であっても長袖のワイシャツでした。半そでワイシャツでは、袖口がちょうど(隣り合わせた女性の)二の腕に触れることになり、図らずも“フェザータッチの愛撫”をすることになってしまいます(少年時代に“これ”で大人の女性から咎められた経験があるから言っているのです)。
更に上着を着て、鞄の中には軍手乃至(冬場に着用すべき)革手袋まで忍ばせていました。
「どう考えてもこのひと(八重花桜瑠)に痴漢はできない」という外見を構築して通勤していたのです。

古風な日本人の美徳の一つとして「話せばわかる」のようなメンタリティがありますが、痴漢の冤罪で捕縛された場合、理詰めで話す男性と、しなを作り、涙を流し、声を震わせて訴える女性では後者に軍配を上げるのが司法の常道になっているようですからね。

以前には大学生カップルが痴漢被害者と拘束者の役割分担をして、善意の市民を痴漢に仕立てるような事件がありました。それを考えれば、また痴漢牽制に類するニュースが発信されるたびに沸き起こる反応を鑑みれば、「痴漢冤罪(を、演出する人)もまた犯罪(者)なのだ」と声高に叫ぶべきではないですか。

にもかかわらず「そのような」発信はなく、常に女性が弱者であることを前提に、いまさら「分かりきったこと」でもある「痴漢は犯罪」「勇気をもって被害届を」などと、カビの生えた啓蒙をする。

こんなポスターだけでも辟易していたのに

Photo

今度は新作(上の画像)が出たようですが、バランスを保つためにこういうポスター(下の画像)もあって然るべきですよね。

Photo_3

顧みてください。
男性から女性に対して「お前たちは家(職場でないフィールド)でラクな生活しやがって!つべこべ言わずにオレのやっていること以上のことを社会に出てやってみろ!」のような発信がなされたことがあるのですか?

違いますよね?

どちらかというと
「ちょっと男性さん、あなたたちが社会でやっているようなことは、私達だってできる。寧ろ女性特有の感性(褒め言葉です)を以て、もっとうまくやって見せるわよ、だから私たちをもっと社会進出させなさいよ!」的なムーヴメントがあったんですよね?

少なくとも私の初めての職場ではそういう機運がありました。

私は女性が社会進出“していない”などとは感じていませんでした。
医療の現場で、流通で、教育の分野で、芸能で…女性はその猛々しい・ふてぶてしいメンタリティをしなやかな肢体と化粧ときらびやかな衣と偽りの涙で隠蔽して経済活動に寄与してくださっていたではないですか?

その上改まって「女性の社会進出」だなんて(笑) 今さら感全開でした。

少し譲って「より広範囲に進出したい」というのならそれはそれで結構でしょう。

しかしながら、大口をたたくのなら、日本の経済の中心地(社会通念上“都市”と呼ばれている地域)に向って“移動”する際の“交通機関”の特性・状況も踏まえて発信して欲しかったですね。満員電車。真夏であれば汗をぬぐうことすらできないほどに混んでいる。見ず知らずの客の汗の滴を自分の衣服に、バッグに浴びる覚悟はできていたのですか?
冬場であれば、コートの装飾が第三者を邪魔することもある、大切なアクセサリーがはじけ飛ぶこともある。そういう覚悟は?
時には灯りに引き寄せられて、蜂や蛾などの小動物が車内を飛び交うこともある。刺されることもある、面体に留まって羽根をパタつかせることもある。勿論痴漢も存在しており、時には男性ですら“痴漢の被害者”になることもある。そういう環境に飛び込んでもなお、社会貢献したいのだという覚悟はできていなかったのですか?

社会に出るというのは、住居を出て、紆余曲折を経て職場に到着し、業務を全うし、無事に帰宅するまでを謳ってしかるべきなのに、どこでもドアをもって瞬時に職場に移動することを妄想し、その過程における「社会の弊害、きたならしさ」を受容する覚悟がなかったのでしょうか?そう断じられても仕方がないですよね?

どんな営みでもそうですが、「おいしいところ」ばかりに注目し、それに付帯する不具合については目をつむろうとする輩は受容されないものです。否、受容したくないものです。

胸を張り、青雲の志を以て社会進出あそばされる女傑ご一同様におかれましては、その過程における艱難辛苦も是非、乗り越えて頂きたいと思っております。

(蛇足)
私はここまで、痴漢のくだりの中で「被害者」に相当する部分に「女性」という単語を極力使っていません。
それは、私自身が中学校2年生の時に痴漢の被害にあったからです(笑)
JR(当時は国鉄)武蔵野線車内で、身動きできない私の掌を握り、自身の「ベレッタ」に押し付けた男がいたものですからね。そういう意味で、例のポスターについては「男性を被害者としたポスター」も発信して頂かないと、アンバランスなのではないかと思いますけれどもね。

ここをクリックすると(第二期-その2)にジャンプできます。

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