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装甲騎兵ボトムズ、新作への機運についての愚見

ネット内某所にて、「装甲騎兵ボトムズ」の続編を渇望する声が上がっておりました。

私は本件に大反対…う…ん…大反対とまで言いづらいのですが、難色を示しました。

弥永和子さんがご逝去する直前に持ち上がった話題だったのですが、奇しくも弥永さんのご逝去でフィアナの復活はあり得ない雲行きになってきており、そういう点では「綺麗に終了させる」いいきっかけなのではないかと思っています。

高校時代、
1984324日以降(放送終了翌日以降)、私もボトムズの世界に飢えて、想定しうるコンテンツを貪りました。DUAL MAGAZINE(巻末のシミュレーションゲームは当然のこと、各種メカ設定や「青の騎士 ベルゼルガ物語(連載版)」)、文庫版のベルゼルガ物語、ホビージャパン増刊にボトムズオデッセイ、アニメージュ文庫などなど。

ユニオンモデルの「ラビドリードッグ改造パーツ」欲しさに、好きでもない(寧ろ嫌いな)トータス系ATやツヴァーグのプラモデルも買いあさりました。
最近では「コマンドフォークト」や日経エンタメに連載されていた&後年刊行された「孤影再び」まで読んでいます。ほかにも派生作品はあるのでしょうし、フォローしきっていない点も自覚しております。

その上で(アンドレアス・ヴァン・フォークト中佐を理想の上司と声高に叫んだ経歴があるにもかかわらず)キリコの登場しないボトムズ作品に入れ込むことができませんでした。

続編を想定した際に「優れた人的素材(
byペールゼン)」が枯渇しかけていることに気づきます。

フィアナがコールドスリープカプセル(でしょうか?ただの棺でしょうか?)で宇宙を漂い続け、テイタニアは報われない最期を迎えてしまった。

フィアナが復活が期待されているようですが、弥永さんは今月初めにご逝去されているし、後任の声優さんを安易にピックアップすれば反発は免れない。それ以前に、生きたフィアナの登場というのは「いまさら感」が拭えない(「赫奕たる異端」でのキリコの落胆ぶり、マーティアルの使者に対する激昂ぶり、「孤影再び」でのテイタニアの死が報われなくなってしまう)。

「孤影再び」に登場したステビア・バートラーが第三のヒロイン候補となる可能性も皆無ではないでしょけれども劇中でステビアはキリコに好意的な態度はとっていない(最後のナレーションに含まれた感情を培養液に浸けてコンクリートミキサーでぶちまけ、少々小市民的なおじさんになってしまったバニラに若いころの無鉄砲さが蘇れば話は別ですけれども)。

ただでさえ少ないボトムズユーザー、その中で女性ユーザーが着目している可能性が高い、ラブストーリー乃至人間ドラマの側面はもう伸長しづらい。

また肝心のキリコについては「異能生存体」という「無期限延長保証」がついてしまっているため、かつてハラハラ感を以て視聴し、見守っていたオールドユーザーにとっては「可愛げがない存在」になってきている。

キリコによって殺されたはずのワイズマンは健在であり、懲りもせずにキリコを「観察」している為体。なにか不都合が起きればどこからともなく赤ん坊の泣き声が響き、画面が青白く光り、キリコ(と、仲間たち)は不随意に瞬間移動して危機を回避してしまう。

つまるところキリコのいるボトムズを渇望する反面、キリコが居ては「おはなし」としての面白みがいささか欠けてしまう。

結局
ATのプラモデル、ガレキ、アクションフィギュアを幾重にも(焼き直しでなくとも)リリースする口実としてインサイドストーリーやスピンオフ作品に頼らざるを得なくなる、ところがキャラクター重視の「最低野郎」さんの、一部はそれを首肯しない。既に負の無限ループに嵌っている感が否めません。

ただでさえ、少ない(らしい)ボトムズユーザーに負の刺激を与えて、さらにユーザーを減らしてしまうのであれば、寧ろ「寝た子を起こすようなマネ」はしないで、もう過去の作品と割り切って、ユーザーの記憶の中でクメン産ワインよろしく醸成し、脳内妄想を膨らませて各々の心の中でお好きなエッセンスを愛でていればいいのではないかと思います。

「ケース・アーヴィン」「ボトムズ・ファインダー」については「ボトムズフェスティバル ブロガー先行試写会」で拝見しました。独立したアニメーション作品としてとらえた場合、素晴らしい出来だとは思いましたが「ボトムズ」の名前を冠する必要を強くは感じませんでした。

「機甲猟兵メロウリンク」も視聴しましたし、評価が高い作品と理解し、感じる一方で、やはりキリコのいないボトムズは、無意識にAT偏重に展開していかざるを得ないとも感じています。

繰り返しになりますがキリコの再登場は無敵の超人兵士の物語にならざるを得ない(懸念を強く孕んでいる)。もう「そっとしておいてくれ」たらいいな、と思っております。

本稿につきましては平成28年5月16日に改訂版を寄稿しました。
併せてご笑覧ください。

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