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【一人と三人】~ボトムズ郷愁(その4)~

装甲騎兵ボトムズの品評をするのではなく、装甲騎兵ボトムズを肴にリアルタイムで視聴していたころの私の人生体験を吐露する「ボトムズ郷愁」。ようやく4回目になりました。

高校入学に当たり、母から忠告を受けました。

曰く「友達は四人以上つくれ」。

グループ行動をする際に、二人だと意見が分かれた時に収拾がつかない。三人で意見が分かれれば、確実に一人が孤立する。というのが趣旨だったように記憶しています。別に四人でも三対一のケースは起こりうるわけですが、確かに最小単位の三人というのは「孤立が確実に起きる」ということで避けたい(母の立場としては避けさせたい)ところだったのでしょう。

高校時代の友人を考えると、最初期は実は三人グループからのスタートでした。
T村くんとH野くん。
たまたま「新入生歓迎会」のために廊下を歩いていた際に声をかけてくれた相手。二人はもともと同じ中学校の出身だったようですが 私は…私の中学校からは男子生徒が私を含めて二人きり、なおかつ別のクラスとあって友達作りに苦慮しかけていたところでした。

一緒に弁当を食べたり、自販機でコーヒー牛乳(当時はパックではなく、ガラス瓶でした)を買いにつれだったり、高校生活が穏やかにスタートし始めた瞬間でした。5月半ばには同好の友人で五人のチームが完成し、愉快な高校一年生の生活を彩ることになりました。

さて…

装甲騎兵ボトムズを語る際に、様々なエッセンスがありますが、キリコを取り巻く「仲間」に着目してみましょうか。

食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者
牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街
あらゆる悪徳が武装するウドの街
ここは百年戦争が生み出した惑星メルキアのソドムの市
キリコの躰に染みついた硝煙の匂いに惹かれて
危険な奴らが集まってくる
次回「出会い」
キリコが飲むウドのコーヒーは苦い

これは第二話の終わりに放送された 第三話「出会い」の予告ナレーションです。

軍を追われ、ウドの街の暴走族に襲われ、這う這うの体(のように見えた)で紛れ込んだのはスクラップ置き場のATコックピット。そこに現れた壮年の男と浮浪児、そしてアフロヘアの兵隊崩れ。
ブールーズ・ゴウト
バニラ・バートラー
ココナ(のちのココナ・バートラー)
初見の印象はあまり良いものではありませんでした。
特に、富田耕生氏演じるゴウトさんには第一印象として「がっかり」に近いところがありました。
富田氏がロボットアニメで演じる役どころというのは、それまではロボット開発をする科学者であったり、防衛組織の高官であったり、まぁ、要するに主人公のよき協力者、父親的な大きさを持っているケースが目立ったからです。
勿論 コミカルな支援メカのパイロットを演じられたこともありますので 当時の私の視野がかなり偏っていた、と自嘲的に告白せざるを得ないところではあります。

この三人組、キリコを助けるのではなく、「キリコを利用してひと儲けしよう」との魂胆から近づいた腹黒い方々でした。

物語が進むにつれて彼らの好いところといいますか、「優等生チック(←これまでのアニメにありがちな典型的な、の意です)ではない、ちょっと泥臭い好さ」というのがにじみ出てくることになります。
治安警察と事を構えるキリコを命がけで助け出したり、ATを整備して駆けつけたり…
「つかず離れず(バニラ:談)」と言いつつもキリコの陰ひなたとなって支援する姿はおかしくもあり、頼もしくもありました。

物語中、バニラ&ゴウトとココナの「二人と一人」で意見が分かれる描写がよくありました。意見対立の背後にあったのは「キリコを利用しようとする男性二人」と「キリコに淡い恋心を抱き始めた女性一人」の構図であったことは否めませんですけれども。

奇しくも私が諭された「三人グループ内での意見対立」を見事に表現してくれたメンバーでした。
ちょっとくせのある三人組。まさか30年以上彼らの活躍を見て、「彼らを見るとホッとする」自分がいるなどとは、思ってもいない春(昭和58年4月15日)の出来事でした。

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