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この人なら、なんでもOKなんでしょうか?

20年ほど前に夭逝された歌手(cf.Wikipedia/以下、当該歌手といいます)の遺書の全文が某月刊誌に掲載されるということで話題になっています。

当該歌手の存在を知ったのは、図らずも夭逝されたが故にニュース報道されたのがきっかけでした。ご自身とは関係のない民家の軒先で、常識外れな出で立ちで倒れていたところを発見され、その後… 搬送されたり帰宅したり、様々あったようですが還らぬ人となってしまわれました。
この話題が世間(の、一部)を席巻した頃、私はアイドル歌手(当時)の高橋由美子嬢に夢中であり、ディスクショップに足繁く通っていました。
しかしながら、音楽に広く見識を持ちたいと思っていたわけではなく、歌手と同時に今で言うグラビアアイドルとしての魅力にも溢れていた由美子嬢一点買いで音楽シーンを見ていたため、当該歌手についてはノーチェックでした。

所謂ワイドショー、モーニングショーといったジャンルの番組では 当該歌手が倒れていた民家や、葬儀が行われた公共施設の前で名前(苗字のほう)を絶叫し、号泣する若者の姿が報道されており、嗜好の違いがあって興味の対象外だったとはいえ、同世代の若者を それほどまでにひきつける存在だったのかと驚きの眼差しを送った記憶があります。

同年の11月…と記憶していますが、同僚の結婚式(の二次会)があり、カラオケを楽しんだのですが、その席で 職場の先輩であるK嶋和彦さんがしっとりと「“13番目のシングル曲”」を唄われたのが印象的でした。尤も、印象的だった理由は、既に公然の秘密としてお付き合いをされていた、後輩の鈴木E子さんへのプレゼントだったのだろうと、衆目一致していたからでした。

当該歌手のご逝去から20年近くの月日が流れました。当時のヘビーユーザーの嗜好も変わったでしょうし、音楽のマーケットでもトレンドは変遷しているでしょう。当該歌手が倒れて発見された民家も老朽化により取り壊されるにいたり、物理的にも「時の流れ」を痛感することになったのではないでしょうか?

そんな中での今回の発表…
マーケット(売る側)としての旨みもあるのでしょうね。これはヘビーユーザーでなければ感じ得ない魅力なのでしょうから、外野席がとやかく申し上げる筋合いではないと思います。ただ、当該歌手についての話題が悉く美談と化していることに違和感を覚えます。
聞けば、国内法では許されない行為を一度といわず何度か「やらかして」司直のご厄介になったこともあるのだとか。

そのような人を…亡くなったからといって とあるジャンルのカリスマだとかいって持ち上げるのはいかがなものなのかな、と思います。「社会に与えた影響」という「ハロー効果」によって、この方のやらかしたことが美化されてしまうのは決して首肯できるものではありません。

噂が本当ならば(ここは if で言っています。確定していませんからね。)、そして当該歌手が一般の市民であったなら 被疑者死亡のまま起訴とかいわれる時代だということを考慮したほうがよろしいと思います。

社会に与えた影響云々という、情緒に訴えた、定量化しづらい指標を引っ張り出す前に、交番のポスターをご覧になっていただきたい。

同じことをやらかした著名人を何名か存じ上げています。世間は「彼らの一部」は辛辣に叩くくせに、「“もう一方の”彼らの一部」には同情や憐憫の眼差しを送る。
当該歌手の場合は美談の主人公として扱ってしまう…ちょっとずれていますよね。

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