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修羅

今回のお題「イチオシ!アニメで感動した“名シーン”を教えて」

折に触れてこういうテーマで拙文を披瀝しています。

「タイガーマスク」の最終回(反則の洪水によって悪の権化“タイガー・ザ・グレイト”を殺すシーン)
「ザ☆ウルトラマン」の最終回(「誰もが自分の力を信じて戦うべきだから…」に代表される、ヒカリ隊員とウルトラマンジョーニアスの会話)



今回は 他の角度からこのテーマを咀嚼し、紹介します。

「装甲騎兵ボトムズ」より
“キリコがラビドリードッグを駆ってギルガメス・バララント連合軍を蹴散らすシーン”
です。


テレビシリーズのみにフォーカスします。
主人公、キリコ・キュービィは軍の重要機密であるパーフェクトソルジャー(軍での呼称は“素体”、素体を強奪した秘密結社が付与したコードネームは“プロト・ワン”、キリコが名づけた名前は“フィアナ”)を目撃したことで軍から追われ、ウドの街に流れ着きます。
詳細は割愛しますが、軍(上官、政治家含む)の陰謀に巻き込まれ続け、幾度となく命の危険に晒されました。

狭量な上官、執拗に付けねらう秘密結社、利用するだけ利用して抹殺しようとする軍隊…
彼に感情移入した視聴者としては、常にフラストレーションを感じていました。

特にキリコと同等の力を有し、勝手に恋敵とプロットして一方的な憎悪を向けてくるプライド高きパーフェクトソルジャー“イプシロン”の存在は、多感な一視聴者であった私の神経を逆なでしました。
激闘の末イプシロンを倒したキリコはその後もさまざまな存在に命を狙われますが、彼の行き着いた先は“神の後継者への指名を応諾すること”でした。
自称、神たるワイズマンの後継者たらんと、惑星クエントの地下を目指すキリコ。彼が搭乗したのがX・ATH-02-DT“ラビドリードッグ”です。

惑星クエントの…ワイズマンのテクノロジーを奪取せん企てるギルガメス・バララント両陣営の連合軍の擁するATの大群を蹴散らす鬼神の形相…イプシロンの愛機“ストライクドッグ”、“スナッピングタートル”をせせら笑うような意匠…

Photo

特に第51話「修羅」終盤で吐露された台詞には、悪寒を感じるほどの凄みがありました。

「俺は来た。来たぞワイズマン。万能の力を、その力を存分に試したい。全宇宙の全てのやつらに復讐するんだ。果てしのない戦争と混乱、地獄を与えてやるんだ。この銀河の絶対支配、それが俺の望みだ。生きたまま神になってやる」

息をのむほど辛らつ、身勝手、不快な台詞ではありますが、過去50話を視聴し、“毎週キリコと地獄につきあって来た”視聴者にとって、ラビドリードッグの凶悪な表情とともに吐露されるこの台詞にはカタルシスさえ覚えました。




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コメント

この台詞は良かったですね。凄味がありました。

決して、全てが嘘ではなく、そういう気持ちもあったんだろうと思いますし、キリコはそういうアクの部分のある人間だったと思います。

私はイプは好きでした。キリコは、イプのことを鏡にうつった自分のように感じていたのではないかと思ってます。フィアナやイプと接していなかったら、キリコがコンプラントでテイタニアを助けることもなかったのではと思っています。

投稿: 天然記念物 | 2010年11月24日 (水) 19時50分

天然記念物さん

最終回直前…残り25分のタイムテーブルの中で、こういう発言をさせたまま、EDに繋がった当時の衝撃は強烈でした。

私はイプシロンが苦手です。それは、私もイプシロンと同じく、「誇り」を寄る辺として生きていた時期があったから…です^_^;
映し鏡とは云いません。誇り高い男のステロタイプのようなものが感じられるがゆえに、目を背けたかった…んだと思います。

投稿: 八重花桜瑠 | 2010年11月24日 (水) 21時21分

イプシロンの「イタさ」は、多かれ少なかれ、みんな持っているものだろうと思います。彼は、純粋というか、社会での経験が少なすぎるから、丸出しなんですよ。

だから、見せられる側としては自分の見たくない部分を見せられるような辛いものがあって……美形キャラなのにさほど人気がでなかったのは、そういうこともあったのかなと思います。

投稿: 天然記念物 | 2010年11月24日 (水) 23時17分

天然記念物さん

イプシロンの台詞
「真の戦士はいかなる戦いにも勝たねばならないのだ」
に代表される「べき論」、カンジェルマンに放った「キリコと決着をつけたい」的な台詞、男子としてはノーマルな言動ではありますねf^_^;
キリコにあまりにも肩入れしたため…自分ににたところのあるイプシロン故に敬遠しています。

もう少し私が擦れたら、イプシロンのみならず、カン・ユーに対しても寛容さが発露しそうで、ちょっぴりこわいです。

投稿: 八重花桜瑠 | 2010年11月25日 (木) 08時37分

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