« 駄洒落を言っている場合ではないと思いますが | トップページ | 追悼・スペクトルマン成川哲夫さん »

みなし児のバラード

前回の記述で、阿久悠さん繋がりの歌にフォーカスするようなことを述べさせていただきましたが、折角の寅年到来なので、この曲にフォーカスします。

1980年。
珍事が起きました。小学校の同級生が、新聞の切抜きを持ってきました。
「八重ちゃん(実際には本名をベースにしたあだ名で呼ばれました)、タイガーマスクが好きだったよな?こんなのが出るんだってさ」

切抜きの内容は、とあるレコードリリースの告知。
「タイガーマスク ドラマ編」
収録されているのは第104話「血戦!!『虎の穴』」と第105話「去り行く虎」。

このタイガーマスク、記憶はおぼろげながら強いインパクトを残して心に刻まれていました。


私は中嶋製作所製のソフビ人形を持っていました。
虎の仮面を外すと、主人公、伊達直人の顔が現れるのですが、どうもテレビのそれとは違うな、といった印象が残っていたのです。後に真実を知ることになりますが、原作版とアニメ版では画風が全く異なります。アニメ版を覚えていたので、古本屋で手にした原作版の画風に馴染めなかったのでしょう。

ミスターX
タイガーマスクをつけねらう、悪役レスラー養成機関「虎の穴」のマネージャー(後にプロモーター)。彼の冷たい声と、紫色の肌、OPの間奏部分で登場する姿に寒気を禁じ得ませんでした。

タイガーマスクではないタイガーマスクの存在
ヒーローの対立勢力に、偽者系のキャラクターが登場するのは世の常。私が記憶していたのは、虎の穴三大幹部の一人、ブラックタイガーでした。
後に偽者系タイガーマスクは五名存在し、そのうちの一人はベタの偽者タイガー、残る三名はブラックタイガー、ビッグタイガー、キングタイガーの三大幹部、そして総帥たるタイガー・ザ・グレイトだったことを知ります。

寂しいエンディング
タイガーマスクの主題歌と言えば、ウエスタン調のリズムで展開する、勇ましい印象の歌でした。それとは全く趣の異なるエンディングがあったことをおぼろげにおぼえていました。

比較的記憶力の好い私。ですがタイガーマスクについての記憶はおぼろげの連鎖。
リアルタイムは幼稚園入園前。
再放送も定かでない。
幼稚園に登園する日の朝、ブラウン管でブラックタイガーが暴れていたような気がした、程度です。

そんな訳で、クラスメイトから情報を得た私は、母を怪獣…いえ、懐柔することに腐心しました。
経過は省略しますが1980年1月25日(発売日)以降、約一ヶ月に亙り「おねだり」の連投。

「中学生にあがる奴がタイガーか!あたしゃ好きな歌手が出来たのかと思って嬉しかったのに、なんだい、漫画のコーナーに手を引いてくる奴がいるか!」
これが「おねだり初日」に浴びた叱責(内容要約)でした(^^ゞ

まあ、結果として私のおねだり攻勢に根負けした母が、渋々買ってくれることになりました。
あはは、今でもこのカセットテープは保管してあります(^_^)v

カセットテープとLPレコードの違い。
解説書の密度の高低ですね。
LPならば、解説書はカラーで数頁。カセットだったので その辺は希薄ぶっちぎり。
耳を済ませて、一生懸命記憶のピースをはめ込んでいきました。

タイガーマスクの最終回は、ググッて頂くと凄まじい件数がヒットしますので、興味があったらごらん下さい。DVDで何度か見ましたが、タイガー・ザ・グレイトのえげつない反則の洪水には吐き気すら催します。

Photo_2






反則の洪水の末、直人兄さん(「タイガーマスク」は世間に大勢いるので、私はいつも「直人兄さん」と呼んでいます)のマスクははがされ、逆上した直人兄さんの反則攻撃の末、グレイトは絶命します。

Photo_3







マスクが剥がされるまで、直人兄さんの正体に気づかず、非難の言葉を浴びせていた健太君にマジでいらだってしまうところは子供だったんですね(野沢雅子さんの名演技。ゆえに私の反感も凄かった)。

そして最後は飛行機でいずこへと旅立っていく。
一瞬の沈黙。
そしてED曲「みなし児のバラード(歌:新田洋)」が流れる。ワンコーラスだけ(ノ_-。)

この曲をもっと知りたい!フルコーラス聴いてみたい!その願いがかなえられたのは、10年以上も後のことでした。

アニメのタイガーマスクは、私が「アニメージュ」という雑誌を手にするきっかけも作ってくれた存在です。また折に触れて採り上げさせていただきます。

こんな寒風吹きすさぶ、心身寒い季節には直人兄さんをついつい思い出してしまいます。

|

« 駄洒落を言っている場合ではないと思いますが | トップページ | 追悼・スペクトルマン成川哲夫さん »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

心に残る歌/音楽」カテゴリの記事

コメント

これでも一応女性なので、この作品の記憶は薄いです。虎の穴とか、固有名詞はなんとなく思い浮かびますが……非常に哀調漂う印象があるのですが、記憶ちがいかな。

投稿: yokomama | 2010年1月 3日 (日) 19時27分

yokomamaさん

中1の二学期。関東地方ではタイガーマスクの再放送があり、嬉々として見ていましたが…度々登場する1stGFの△藤○子さんからも「花桜瑠くん、私はタイガーマスクは見てないから判らないよ」と言われてダイターン3に話題を切り替えた記憶があります(^^ゞ

タイガーは決して「勇ましい漢が躍動する、格闘技漫画」ではありません。機会があったら、DVDの最終巻くらいは視聴してもよろしいかと思いますよ

投稿: 八重花桜瑠 | 2010年1月 3日 (日) 19時35分

アニメとマンガでは全く違う最終回として有名な作品ですね。

基本的な話は違わないのですが、マンガでは子供を助けるために交通事故にあってしまい、タイガーマスクの仮面を川に投げ捨てしまいます。
結果、タイガーマスクの正体は一部の人しか知らないまま、失踪したということになってしまいます(涙)

投稿: ヌクヌク | 2010年1月 4日 (月) 00時10分

ヌクヌクさん

原作では、ドリー・ファンク・Jr.との試合に向かう途中、車に撥ねられるんでしたね。
仮面ライダー龍騎に登場した「仮面ライダータイガ」が似たような死に方をしたのも、タイガー繋がりで原作版タイガーマスクへのオマージュを狙ったのかも知れませんね。

投稿: 八重花桜瑠 | 2010年1月 4日 (月) 00時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: みなし児のバラード:

« 駄洒落を言っている場合ではないと思いますが | トップページ | 追悼・スペクトルマン成川哲夫さん »